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【恐怖の妄想】ルービックキューブサスペンス 愛憎の果てに!湯けむり美人妻殺人事件!

触れてはいけない、関わってはならない物がこの世にはたくさんあります。

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例えばこれ!大昔から存在する激ムズパズル その名もルービックキューブです。一度でも形を変えてしまえばもう元に戻すことは常人では不可能とさえ言われる品です。

 ある日の夜、私が家に帰りつくとバラバラだったはずのルービックキューブが2つ完全に揃った状態で机の上に置いてあります。

私はこの光景に、ただ愕然とするばかりです。一体何起こった?ウチには誰ひとりこれを揃える技術を持った人間はいないはず。とすると外部の人間が入り込んだのか!?などと考え始めるわけです。

翌朝、朝食を食べながら妻に聞いてみますと、インターネットを見ながら2時間かけてこのルービックキューブを完成させたらしいです。

この「なぜバラバラになったのか?という疑問と、どうしたら揃うのかという解決が結びついてく過程が楽しい」と私には意味不明な難解な事を朝から話すのです。

妻は私と違って理系出身で、数学が大好きと言う人で、この人ならやりかねないなと思った次第です。

 

ですが、私の頭の中には、何故だか「ガスター10 妻編」のCMがグルグルと思い出されるのでした。

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このCMを見ると、勇者ヨシヒコのムラサキ役のあのコミカルな演技もこなす女優さんが恐ろしく思えます。精神的にね。

 

さて、そんな事を書いているうちに、ふと物語が頭に浮かんできたので、普段は基本的に楽しい妄想しかしませんが、今回はちょっと怖い妄想をしたいと思います。

 

 

【恐怖の妄想】恐怖ルービックキューブ。愛憎の果てに。

 

「7月3日 1日目 月曜日」

その日私は、深夜0時を回ったあたりで家にたどり着いた。当然家族は寝ている時間だ。私はいつものように物音を立てないようにマンションのドアを開けた。リビングルームに行き電気をつけると、少し違和感を覚えた。

リビングのテーブルの上には、ルービックキューブが置かれている。そしてその下には小さなメモ用紙が1枚置かれていた。

メモにはこう書かれている。「最終日を貴方が気付けば戻ります。気付かなければサヨウナラ。」

私は意味が分からず、しばらくメモを覗くだけであった。ふと置かれたルービックキューブを見ると1面だけが揃っていた。

私は、何のいたずらかさっぱり分からず、そのまま風呂に入り寝る事にした。寝ることにしたのだが、寝室に行って違和感の正体がわかった。妻が家にいないのである。そして2人の子供もいない。私は更に混乱して呆然とするだけであった。

 

「7月4日 2日目 火曜日」

朝起きるとやはり妻も子供もいなかった。私は少し気分を害して、どこかに泊まりに行くのだったら、事前に言っておくべきだろうと心で思った。普段用意されている朝食ないのだが、代わりに昨日置いてあったルービックキューブがテーブルの上に転がっている。妻の携帯電話に電話をしても出ない。メールを入れても返事はなかった。私は不機嫌な状態で、仕事に向かった。

仕事から帰ってきたのは、夜の9時を回った頃だった。当然だが、妻と子供たちは家に帰ってきていると思っている。昨日から合計10回以上も妻に連絡をとっているのに全く連絡がなかった。携帯電話は切られているようだった。どこかに落としたのか?私は現代社会の情報機器に依存しているこの状況に少し苛立ちを覚えた。

家に帰ってきたが、やはり真っ暗だった。ここで私は流石に焦りを感じた。何かあったのではないか?そう思ってリビングに直行し、机を見るとルービックキューブが置いてあった。ルービックキューブは2面揃っていた。

2面揃っている状態のルービックキューブは、昨日は1面しか揃っていなかった。つまりこれは誰かが日中に家に入り込んで2面揃えたという事だ。なのにその揃えた人物、恐らくは妻は部屋にはいない。どうして?何があった??私は突如として不安に襲われた。

私は手当たり次第妻が行きそうな場所や友人に電話をかけまくった。妻の実家にも連絡を入れたが、実家にも行っていないらしい。いよいよ110番に連絡をすべきなのか考え始めた。

 

「7月5日 3日目 水曜日」

朝起きても状況は変わらなかった。私は考えた。まずはメモとルービックキューブ。

メモに書かれている言葉「最終日を貴方が気付けば戻ります。気付かなければサヨウナラ。」最終日とは何だ?サヨウナラって何だ?私は考える。だがよくわからない。一方でこのルービックキューブは何の意味がある?一体何だろう?妻は事件に巻き込まれているのではないか?昨晩あらゆるところに電話をかけたのに、妻はいなかった。妻の友人で嘘をつかれたらどうしようもないが、今は信じるしかない。

私は仕事に行く気にもなれなかったが、今日は仕事上どうしても外せない用事があり、仕事に行くことにした。混乱している状況下で仕事に向かわなくてはならない現実に私は憤りを感じた。当然妻に対してだ!

何故こんな事をする?遊んでるわけじゃないんだぞ!こっちは大事な家族を守ろうと必死に働いてるっていうのに、なんでこんなくだらない真似をするんだ!?私は思わず机の上に置いてある食器を手で払った!派手に音が鳴りコップが割れた。割れたコップの中には、子供のお気に入りのアニメキャラクターのコップも混じっていた。私はしまったと思ったが、妻への怒りに任せてそのままほったらかして、仕事に向かったのだった。

私は昨日ほとんど寝ていない。どうやら疲れが見てわかるレベルであったようだ。一様に仕事仲間は心配してくれた。私は意を決して状況を話そうかと思ったが、今は黙っておいた。こんな家のトラブルを知られたら、どう出世に影響するからない。さっさと仕事から帰ると、時間は夜の8時だった。家に帰って妻がいたら、怒鳴りつけてやろう!と意気込んで帰ってきたものの、妻はいなかった。代わりに朝に散らかした食器は片付けられており、掃除もされている。洗濯も終わっている。そしてルービックキューブは3面が揃っていた。

私は寝室や浴槽まで探したが、妻と子供はいなかった。私は子供の学校に連絡をした。なんとか教師はまだ学校に残っていたようだ。子供が学校に行っていない事を確認しようとした。教師からは、電話に出るなり子供の病気の状況は?と聞かれた。私はピンときた。どうやら子供は学校には行っていない。妻が学校に連絡し子供が病気と偽っているのであろう。私は適当にごまかしながら電話を切った。そして私は再び電話を取ると110番に電話をした。

警察が帰ったのは夜の11時すぎだ。私は日本の警察が優秀だというのが誤りだと思い知らされた。警察は家出でしょうとか、あなたDVとかないですよねとか、真面目に話を聞く気がなかったようだ。私は怒りを感じながらも妻と子供の行方不明者届けを警察に出すことにした。警察はとりあえず見つけたら連絡します。とだけ言って帰っていった。どうやら事件が発覚しなければ警察が動かないのは本当らしい。いよいよ切羽詰ってきた。怒りよりも焦りの感情が強くなってきた。今更ではあるが家の中をもう一度よく見てみる事にする。私は部屋のすみずみまで調べ始めたのだった。

 

「7月6日 4日目 木曜日」

妻がいなくなって4日目の朝がきた。もはや事件に巻き込まれているとしか思えなくなっていた。昨日警察が帰ったあと、家を調べてみた。まず子供たちのランドセルがなくなっていた。つまり勉強道具を持っていった事になる。更にそれ以外は何も変わっていない事がわかった。妻と子供たちが家ににいない事以外は何も変わっていないのだ。驚くべき事に掃除や洗濯まできっちりとやっていたのが分かった。つまり昨日までは私が仕事に行っている間、少なくとも妻は家にいたのだ。私は仕事場に連絡をすると今日は休むという事を伝えた。

私は少し楽しくなってきた。妻はいつもどおり私が仕事に向かったと思い、ここに来るだろう。そうしたら妻に会える!私はなんというのだろうか、怒鳴りつけてやろうか、それとも冷静に話すのだろうか?それはその場にならないと分からない。

とにかく全てがこれで終わりだ!今日ここで待ってさえすれば妻は帰ってくる。そこで妻にこの件を問いただすことができる。

私は想像した。一体何のために?妻は浮気しているのか!?男にそそのかされてこんな真似をしたのか?だが子供たちは!?それはちょっと信じがたいな。では一体何故?あのメモは一体何だ?

「最終日を貴方が気付けば戻ります。気付かなければサヨウナラ。」

私が気づく?何に気づくんだ?最終日?なんの最終日だ?さっぱりわからない。気づかなればサヨウナラってなんだ?何にサヨナラだ?

まず気づくというのは、想像するに何かを私が忘れているということだろう?では一体何を忘れている?だが、ここに書いていある最終日とは一体?そんな事を考えながら、私は冷蔵庫にあったアイスコーヒを飲んだ。こうしているだけでまもなく妻が来る。私が仕事を休むとは夢にも思わないだろう!なんだかそう思うとウキウキとした気分になってくる。まるで初めてデートに誘った時のような感覚だ。だが、あったらどうする怒鳴りつける?下手すりゃ殴りつけるか!?子供たちは元気なのか?学校に行っていないので勉強が遅れたらどうする!!そんな事を考えているうちに、どうやら眠ってしまったらしい。

気がついたときは、夜の8時過ぎ、私はベッドに寝かされており、ご丁寧に布団までかかっている。掃除もされており、洗濯もだ。私はこの状況を見て、コーヒーに睡眠薬が入っていた事に気がついた。そして「やられた!」と思った。そしてこの件は、妻が冗談でやっているわけではない事に気がついたのだ。

リビングのテーブルには、4面揃ったルービックキューブが置いてあった。そしてその下のメモに手書きでこう記されていた。

「最終日を貴方が気付けば戻ります。気付かなければサヨウナラ。ルービックキューブの最終日の午後8時に、〇〇小学校の正門に来てください。そこで待っています。来なければサヨウナラ!」

私はこのメモを見て、肩の力が抜けるようだった。意味がわからない。私は妻を賢い女性と思っていたが、あまりにも下らないこの冗談の茶番劇に激怒と言っていいほどの激しい感情が湧き上がった。

どれだけ迷惑をかけた!?どれだけ私が心配したと思ってるんだ!!!私は椅子を持ち上げると食器棚に思いっきり振り下ろした!少しずつ増えていった食器たちが派手に壊れた。子供たちの食器もバラバラになってしまった。だが私は感情のコントロールを失っていた。あらゆるものを壊したのだ。

そして壊し終えると無性に喉が渇いた。汗をかく程に暴れたのだ、水を飲もうとコップを手にしたのだが、また妻の細工がしてあるかも知れないと思うと、何かを飲む気になれなかった。

私は考えた結局のところルービックキューブは、4面揃っている妻がいなくなって4日目。そう毎日一面ずつ揃っているわけだ。私はルービックキューブを持ち上げると、色を見てみる。揃っているのは青、赤、白、黄色の4つ。揃っていないのは緑、オレンジの2つ。色に意味があるのか考えてみたが、さっぱりわからなかった。念のためインターネットを使って、色の意味や謂れなどあらゆるものを調べてみた。だが結局のところ意味は分からなかった。

いずれにしてもキューブ体は6面ある訳で、最終日は6日目の土曜日の夜に小学校にいけば良い訳だ。会ったらなんといってやろうか!怒りの感情が頂点に達しそうな勢いだった。私はどちらにしても学校に行けば妻に会える安堵感から寝てしまった。緊張の糸が切れたのだった。

 

「7月7日 5日目 金曜日」

私は妻の失踪騒ぎで会社を休んでしまった訳で、今日は仕事に来た。たまった仕事は思いのほか多く、あっという間に夕方になった。久々に緊張感から少し解放されたのと、あす妻にようやく会えるという感情が、私の心を浮つかせた。だが、それは妻に対する怒りなのかそれとも愛しみなのかは分からなかった。仕事帰りにひとり酒を飲み、家に帰ったのは、夜の11時。少しほろ酔いだった私は、家に着くなり颯爽とシャワーを浴びた。そしてソファーに腰掛けるとテレビニュースを見始めた。

 

ついウトウトとしていたようだ、私はソファーから起き上がりゆっくり背伸びをした。

その時だ。ドン!!という強い衝撃が自分の頭に感じた。

 

と、次の瞬間私は膝から崩れ落ちるようにリビングのテーブルの上に倒れ込んだ。何が起こった!?私は頭部に鈍痛を感じながら、なんとか周りの状況を把握しようとした。だが、視界は狭く暗い。殴られたのか!?私はこんな状況でも混乱するでもなく冷静であった。私が倒ている先にルービックキューブが転がっていた。

だが次の瞬間、あっと心の中で声を上げた。ルービックキューブは6面揃っていた。

私は悟った。キューブとは、6面ある四角だ。私は大きな勘違いをしていた。6面あるから1日1面ずつ作っていたというのは、4面まではそうだ。だが、6面あるこのルービックキューブは、5面作れば必然として6面もできてしまうのだ。つまり5面揃えるというのは物理的に不可能だったのだ。

私は自分の後頭部が妙に熱いことに気がついた、そして自分の視界の下のほうが真っ赤な血が流れているのが分かった。ああ、これは私の血、妻とのゲームに負けたのか?最終日に小学校で待っているはずの妻との約束は、6日目の明日ではなく、5日目の今日だったのだ。サヨナラとはこういう意味だったのか、、、。

 

私は薄れゆく意識の中で、ふと思い出していた。

 

今日が七夕であったこと、そして妻の誕生日であったこと。

ああ、俺は一体いつからこうなったんだ?最後に妻とまともに話したのはいつだ?妻の笑顔を見たのはいつだ?一緒に出かけたのは?ああ、妻に気づかなった俺が、ルービックキューブに気付けるわけがない。完敗だ。

私は、薄れゆく意識の中、己の気付かなさを悔いるとともに、妻がここまで追い詰められていた事に気付かなかった。目線の先にあったのは、いつも仕事。

後悔という言葉は、取り返せないから感じるのだなと納得した。私は最後の力を振り絞って顔を上げた。そこには涙を浮かべながら、包丁を振り下ろす妻の様子が目に映った。妻の姿は10年前につき始めた頃のまま美しい女性だった事に気がついた。

 

私は一体いくつ気が付かなければいけなかったのだろうか?分からないまま、、。気づかぬまま、、、。最後に気が付けて良かった。私は妻に愛していると伝えたかった。

 

妻は気づいてくれただろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貴方は気がついただろうか?タイトルにある「湯けむり」は、全く関係がなかったことを。